オアハカ州のテオティトランとサンタ・アナという
2つの村で生産される羊毛のラグ。
糸を紡ぎ染料で染め上げ、大きな機織り機で綴れの技法で
模様を織っていきます。
彼らのルーツであるサポテコ族の都市だった
ミトラ遺跡のピラミッドのグレカ模様や、
稲妻のようなデザインから、
欧米ではサポテックラグと呼ばれています。
サボテンにつく貝殻虫の血からコチニールという
赤い色やマリーゴールドの黄色、藍のインディゴなど
草木から抽出された顔料で染めるものが有名ですが、
近年は多彩な色が求められるため、化学染料も併用して使われています。
こちらはテオティトランを代表する"Flor de Oaxaca"=オアハカの花と呼ばれる伝統的なデザイン。
代表的な民族衣装がない村なので伝統舞踊の衣装はこのデザインのラグをポンチョにしたり
肩からかけてショールにします。
日本では70年代に民藝運動家である外村吉之助氏の著書で「太陽紋の敷物」として紹介され
フォークアートファンにも人気のある意匠のラグ。
サンタ・アナ村の老舗工房に特注した一品。
現在は模様の曲線を織れる職人は少ないようで、これから貴重になっていく
デザインかもしれません。
モノトーン模様のラグは日本の家屋にもマッチする素晴らしいラグです。
素材/羊毛
サイズ/100 x 57.5 フリンジ 9(cm)